吹奏楽部のみなさーん、今日も練習お疲れ様です。
さて、福岡県では3月に定期演奏会を実施する学校がとても多いです。
3月に定演を予定している学校は、早いところでは9〜10月頃から定演の準備を始めています。アンコンに高文連に定演……。夏のコンクールの時期とはまた違った忙しさがありますね。
吹奏楽部の定期演奏会を応援すべく、定演準備に役立ちそうな情報を連載形式で紹介していきます。
前回までの内容
ポスターをつくる準備として、「その1」ではポスターに掲載すべき情報をまとめました。
「その2」では、ポスターデザインのアイデアを考えるためのヒントを紹介しました。
「その3」では、伝わるデザインのコツをいくつか紹介しました。
「その4」では、ポスター作成に使えるアプリやツールを紹介しました。
前回は、「PowerPoint」でポスターをつくる場合の基本設定と基本操作を紹介しました。
今回は、「Googleスライド」でポスターをつくる場合の基本設定と基本操作を紹介します。
なお、Googleスライドでポスターをつくる場合でも、PowerPointの操作とほとんど同じです。
Googleスライドとは
「Googleスライド(グーグルスライド)」は、Googleがリリースしている、クラウド上のプレゼンテーションアプリです。
本来は、スライドを作成して発表するためのソフトですが、簡単なポスター作成にも使えます。
福岡県の県立学校では一人一台タブレット端末(Chromebook)が配備されています。Google for Educationが導入してあるため、全員にGoogleアカウントが与えられています。
Googleアカウントを利用すれば、学校のパソコンを利用できないときでも、自宅のパソコンやタブレット端末などからもアクセスして編集することができます。
また、複数人で共同編集することもできるので、ポスター係の部員と一緒に作業したいという場合には便利です。
ポスターをつくるための設定
Googleスライドへのアクセス
Googleのホーム画面にアクセスすると、画面の右上に9つの点があります。これをクリックすると、Googleアプリの一覧が表示されるので、このなかから「スライド」を選びます。
続けて、「新しいプレゼンテーションを作成」の「空白」を選びます。
これがGoogleスライドを開いた最初の画面です。
レイアウトを白紙にする
プレゼンテーションのスライドを作成するためのソフトなので、「クリックしてタイトルを入力」という、“ここに文字を入力してね”といったような画面から始まります。
ポスターをつくる場合は、この枠は邪魔なので、画面上部の「レイアウト」をクリックして、「白紙」にしておきましょう。
「タイトルを入力」という枠がなくなり、自由にデザインできるようになりました。
ページ設定をする
プロジェクターや大型モニタなどにスライドを投影してプレゼンテーションすることが想定されているので、初期設定ではスライドの縦横比がモニタの画面比率と同じになっています。
ポスターをつくる場合は、用紙の縦横比と異なりますので、このままでは印刷の際に不都合が起こります。用紙の比率と同じになるように設定しましょう。
画面上部の「ファイル」をクリックして、「ページ設定」をクリックします。
ページ設定の画面で「カスタム」を選びます。幅と高さを指定します。
学校の定期演奏会のポスターはA2サイズでつくられることが多いです。A2サイズで作成する場合は、「42cm」×「59.4cm」に設定し、「適用」をクリックします。
自分の学校が作成するポスターのサイズに合わせて設定しましょう。
サイズ | 幅 | 高さ |
---|---|---|
A4サイズ | 21cm | 29.7cm |
A3サイズ | 29.7cm | 42cm |
A2サイズ | 42cm | 59.4cm |
B4サイズ | 25.7cm | 36.4cm |
B3サイズ | 36.4cm | 51.5cm |
B2サイズ | 51.5cm | 72.8cm |
画面の比率が用紙の比率と同じになりました。
Googleスライドの基本操作
文字の入力
文字を入力するには、「テキストボックス」という機能を使います。
画面上部の「テキストボックス」アイコンをクリックします。
画面上をドラッグして、文字を入力するエリアをつくります。入力した文字の枠を動かせば、配置も自由に決められます。
文字を加工する
文字のサイズを大きくしたりフォントを変えたりする場合は、画面上部に並んでいるアイコンを利用します。
また、画面の右側にある三点リーダ(︙)をクリックして「書式設定オプション」を利用すると、文字にドロップシャドウ(影)や鏡像などをつけることができます。
テクストボックスではなく「ワードアート」を使うと、文字に枠線を付け加えることができます。
画像を入れる
写真などの画像を入れる場合は、「画像」アイコンから「パソコンからアップロード」を選びます。
ワンランク上のテクニック
文字の枠線を太くすると文字がつぶれてしまうのを回避する方法
Googleスライドのワードアートで文字の枠線を太くすると、文字がつぶれてしまいます。
(PowerPointでも同じ現象が起こりますね)
こんなときは、ワードアートを2つ重ねます。(対処法はPowerPointで解説したものと同じです)
まずは、「枠線の太さ」を太くします。この段階では文字がつぶれてしまっても大丈夫です。
むしろ、なるべく太い線にしたほうがよいです。
次に、この文字をコピーして貼り付けます。
新しく貼り付けたほうの文字の枠線の色を「透明」にします。
2つのテキストボックスを重ね合わせます。
2つのワードアートを囲って両方が選択されている状態で、「配置」ー「配置」ー「中央」、「中央(縦)」をクリックするときれいに重なります。
すると、文字がつぶれることなく、枠線を太くすることができます。
重なりを少しずらすと、立体的な文字にすることもできます。
文字と図形を重ねてみる
文字と背景が重なって見えにくいときや、情報を見やすく整理するために、文字と図形を重ねることがあります。
まずは、「図形」アイコンから「図形」を選んで、図形を入れます。
挿入した図形を右クリックして「テキストを編集する」をクリックします。図形のなかに文字を入力できるようになります。 図形をうまく組み合わせることで、文字がぐっと見やすくなりますよ。端っこ注意
画面(用紙)の端っこに文字を配置すると、印刷の際に切れてしまうことがあります。
途中で切れてしまっては困る文字は画面(用紙)の端っこよりも内側に配置しましょう。
(少なくとも3mm以上内側に配置します)
デザインの基本
ポスターデザインのアイデアやコツについては、「その2 ポスターのデザインを考えよう」や「その3 伝わるデザインのポイント」を参照してください。
Googleスライドでつくるにしても、PowerPointでつくるにしても、Illustratorで本格的につくるにしても、がんばって手書きでつくるにしても、大事なのは見る人を惹きつけて、正しく的確に情報を伝えることです。
みなさんがつくった定演ポスターで、たくさんのお客さんが演奏会に来てくれることを期待します。
なお、Googleスライドでポスターのデザインができあがりましたら、印刷はぜひ、きらめきフォトサービスにお任せください!PDFでデータを送っていただければ、格安で印刷いたします!
【価格例】A2サイズ/コート135kg/片面4色/100部 ¥9,300〜
お知らせ
きらめきフォトサービスでは、ポスター制作・パンフレット制作・演奏会撮影(写真撮影または映像撮影)が一体となった「演奏会応援セット」「演奏会応援セットLight」を展開しています。
広報宣伝媒体の制作から写真撮影やDVD制作までを一貫して行うので、なにかと煩雑になりがちな複数の業者さんとの調整がなく、とてもスムーズです。
定期演奏会は吹奏楽部にとって一大イベント。ぜひ、きらめきフォトサービスにお手伝いさせてください!
PR
コメント