【PC・スマホ画像付き】大容量データ転送ギガファイル(GigaFile)便の使い方

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オンライン上でデータをやり取りする方法はいくつかあります。

ファイルサイズが小さいデータなら電子メールにファイルを添付してやり取りできますが、ファイルサイズが大きいと電子メールでは送れないこともあります。

そんなときは、GoogleドライブやOneDriveなどのオンラインストレージでデータを共有する方法や、データ転送サービスを利用する方法が代表的です。

今回は、データ転送サービスの定番「ギガファイル(GigaFile)便」の使い方を紹介します。

映像や印刷物等の制作関係で弊方(きらめきフォトサービス)とデータ共有が必要なときにギガファイル便をお使いになる場合、利用方法はこの記事を参照してください。

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ギガファイル(GigaFile)便とは

ギガファイル(GigaFile)便のスクリーンショット

ギガファイル(GigaFile)便のスクリーンショット

ギガファイル(GigaFile)便は、1ファイル300GBまでの大容量データを転送できるサービスです。会員登録不要で誰でもすぐに無料で使うことができます。アップロードしたデータは最大100日間保管されます。

アップロードしたデータを相手に受け取ってもらうには、自動発行される専用アドレスを電子メールやLINE、SNSのDMなどで相手に知らせるだけでOKです。

ギガファイル便は、長野県にある「株式会社ギガファイル」が運営している国産サービスです。

とても簡単かつシンプルに大容量のデータのやりとりができるので、いくつか存在するデータ転送サービスのなかでもギガファイル便が最もポピュラーで定番です。

【ギガファイル便の特徴】
・会員登録せずに無料で使える
・パソコンやスマホから簡単に利用できる
・1ファイル300GBまでのデータに対応
・共有人数やダウンロード回数の制限がない
・共有したデータを簡単にダウンロードできる
・多くの人が利用している定番サービス

ギガファイル(GigaFile)便の使い方

PC・スマホのブラウザで使う

ギガファイル(GigaFile)便は、パソコン(Windows・Macなど)やスマートフォン(iPhone・Androidなど)のWebブラウザ(EdgeやSafari、Google Chromeなど)からすぐに利用できます。

ここで使用しているスクリーンショットは、MacOSのSafariです。他のOS(Windows、iPhone、Androidなど)や他のブラウザ(EdgeやGoogle Chromeなど)の場合も基本的な操作は同じです。

データを送る

【1】公式サイトにアクセスします。画面を下の方にスクロールすると、ファイルをアップロードする領域が表示されます。

ギガファイル便のアップロード画面

【2】オンライン上にファイルを保持する期間を設定します。3日・5日・7日・14日・30日・60日・100日から選ぶことができます。

ファイル保持期間の選択画面

相手がダウンロードするまでに日数を要することが予測される場合は、長めの期間に設定しておくことをオススメします。

この保持期間はダウンロードできる期間を意味します。ダウンロードしたファイルは保持期間に関係なく開くことができます。
保持期間はアップロードする前に設定する必要があります。アップロード後に変更しても反映されません。

【3】転送するファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」をクリックして転送するファイルを開きます。この操作でギガファイル便にファイルをアップロードすることになります。

ギガファイル便にファイルをアップロードする

複数のファイルを一度にアップロードすることもできます。Ctrlキー(Macの場合はCmdキー)を押しながらファイルを選ぶと複数選択できます。

フォルダをドラッグ&ドロップすれば、フォルダ内のファイルをまとめてアップロードすることもできます。

【4】アップロードが始まりました。プログレスバーが「完了!」になるまで気長に待ちましょう。

アップロードの進捗状況

アップロードが遅い場合は…
大きなサイズのファイルのアップロードには時間がかかります。また、アップロードの速度は利用している通信回線の速度、パソコンやスマートフォンのスペックなどによって異なります。回線が混雑している場合はアップロードが遅くなることがあります。
アップロードが遅い場合は、次の対処を試みてください。
・同時に起動しているアプリを閉じる
・ブラウザや端末を再起動する
・別の時間帯にアップロードする

【5】アップロードが完了すると共有可能なアドレス(URL)やQRコードが自動的に発行されます。

アップロード完了後に自動発行される共有アドレス

【6】このアドレス(URL)をコピーして、相手の電子メールやLINE、SNSのDMに送ります。

ブラウザを閉じたりリロード(再読み込み)するとアドレス(URL)やダウンロードキー、削除KEYなどもリセットされます。アドレスを相手に伝える前に誤ってブラウザを閉じてしまった場合は、手順【1】からやり直してください。

【7】メールアイコンのタブをクリックすると、ダウンロードのアドレスが記されたメールを作成することもできます。

メールアイコンのタブをクリックした画面

利用規約やプライバシポリシーを読み、「両方の規約に同意し、自分のメールアドレスを入力する」にチェックを入れます。

利用規約などに同意してチェックをいれる

「自分のメールアドレスを入力する」という欄にメールアドレスを入力します。ここでは、転送する相手のメールアドレスではなく、自分のメールアドレスを入力するようにしましょう。

自分のメールアドレスを入力する

共有相手に直接メールを送る機能ではありません。万が一、メールアドレスを誤っていた場合は関係ない第三者にデータが送られることになります。削除KEYなども記載されているため、自分が意図せずに相手がデータを削除してしまうこともあります。

「メモ」欄には、アップロードファイルの補足情報などを入力しておくことができます。また、「受け取り確認(ダウンロード通知)を行う」を有効にしておくと、ファイルのダウンロードが行われるとメールで通知が届きます。

メモやダウンロード通知を設定する画面

メールアドレスを入力したら、「アップロード情報を送信する」をクリックします。

アップロード情報を送信するボタン

ギガファイル便から自分宛てのメールが届いたら、削除KEYなどの不要な情報を取り除いて共有相手に転送します。

ギガファイル便のアップロード情報メールの例

ギガファイル便のアップロード情報メールの例

データをまとめる

共有アドレスはファイルごとに発行されます。
100個のファイルを共有すれば100個のアドレスが発行されます。ダウンロードの際は100個のアドレスへ個別にアクセスすることになります。

これでは大変です……。こんなときは「まとめる」機能を使いましょう。

共有するファイルのアップロード完了後に画面最下部に移動します。
任意のファイル名を入力して、「まとめる」ボタンをクリックします。これでアップロードしたすべてのデータが自動的にzipファイルにまとめられます。

ギガファイル便の「まとめる」機能

まとめたzipファイルに発行されたダウンロードアドレスを相手に送れば、ダウンロードする側は複数のファイルを一度にダウンロードできます。

ダウンロードパスワードをつける

自動発行されたアドレスを相手に送れば簡単にデータを共有できますが、
アドレスが第三者に渡ってしまった場合は、関係ない第三者もデータをダウンロードできてしまいます。

これが不安な場合には、アップロードしたファイルにパスワードをつけることができます。パスワードがわからない第三者はデータをダウンロードできません。

正しいパスワードを入力しないとダウンロードできない

正しいパスワードを入力しないとダウンロードできない

パスワードを設定する場合は、「ダウンロードパスワード」の欄に任意のパスワード(半角英数字4文字以内)を入力して「設定」ボタンを押します。

ダウンロードパスワードの設定画面

設定できるパスワードは半角英数字で1〜4文字です。かな漢字や記号は使えません。

設定できないパスワードを設定しようとし場合に表示されるエラーメッセージ

正しくパスワードが設定できると、「ダウンロードパスワードを設定しました。」というメッセージが表示されます。
パスワードを設定した場合は、共有する相手にパスワードも伝えましょう。

ダウンロードパスワード設定完了画面

データを受け取る

【1】ダウンロードURLにアクセスします。

ダウンロードURL

【2】「ダウロード開始」ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。

ファイルのダウンロードボタン

ダウンロードキー(パスワード)が設定してある場合は、ダウンロードキー(パスワード)を入力して「ダウンロード開始」ボタンをクリックします。

ダウンロードキーの入力画面

ファイルがまとめられている場合は、「まとめてダウンロード」ボタンでzipファイルをダウンロードできます。ファイルがまとめられている場合でも、個別にダウンロードすることもできます。

まとめてダウンロードの画面

データの共有元からQRコードを受け取っている場合は、QRコードをスマートフォンのカメラで読み込むことでダウンロードページにアクセスすることもできます。

データを削除する

データをアップロードしたときに自動発行される「削除KEY」を使えば、データを削除することができます。

【1】ダウンロードURLにアクセスします。

ダウンロードURL

【2】「アップロードされたファイルの削除を行う方はこちら。」で削除KEYを入力し、「削除」ボタンをクリックします。

削除KEYの入力画面

【3】「このファイルを削除しますか?」と表示されるので、「OK」をクリックします。

削除KEYを入力したあとに表示される画面

【4】「このファイルは削除されました。」と表示されれば削除完了です。

削除完了画面

削除したファイルのダウンロードURLにアクセスしても、ギガファイル便のトップページが表示されるようになり、ダウンロードはできなくなります。

iPhoneのアプリで使う

ギガファイル便はiPhone用のアプリがあります。SafariなどのiPhoneのブラウザから直接利用することもできますが、アプリを利用するとギガファイル便からダウンロードしたファイルをアプリ上管理できるので便利です。

2023年11月現在、Androidアプリはありません。Androidで利用する場合は、Google Chromeなどのブラウザからギガファイル便にアクセスします。

iPhoneアプリのインストール

【1】AppSotreから「ギガファイル便」を入手します。

ギガファイル便アプリのダウンロード画面

【2】ダウンロードしたギガファイル便アプリをタップして開きます。

ギガファイル便アプリのアイコン

【3】初回起動時のみ設定画面になります。「ようこそ」と表示されたら「次へ」をタップします。

アプリの初回起動時に表示される画面

【4】「アプリからの通知」の設定画面で「次へ」をタップします。

アプリ通知の設定

通知を許可するかどうかを選びます。

通知の許可を設定する

【5】「トラッキング」の説明を読み、「次へ」をタップします。

トラッキングの説明画面

【6】「設定が完了しました」と表示されたら「次へ」をタップします。

設定完了画面

データを送る

【1】画面下部のメニューから「アップロード」をタップします。

画面下部にあるメニューの「アップロード」をタップする

【2】ギガファイル便の画面が開くので、画面を下の方へスクロールします。

アップロード画面

【3】ファイルの保持期間を選択します。ブラウザ版と同じく、3日・5日・7日・14日・30日・60日・100日から選ぶことができます。

ファイルの保持期間を選択する

【4】「ファイルを選択」をタップします。

「ファイルを選択」ボタンをタップする

【5】iPhoneに保存されている写真や動画を送る場合は、「写真ライブラリ」を選びます。「写真またはビデオを撮る」を選ぶと、その場で撮影した写真や動画を送ることができます。iCloud Driveに保存されているPDFファイルなどを送る場合は「ファイルを選択」を選びます。

ファイルのアップロード方法を選択する

【6】アップロードするファイルを選び、「追加」をタップします。

転送するファイルを選択する

【7】すぐにアップロードが始まります。

アップロード画面

【8】複数のファイルを1つにまとめる場合は、画面下部にスクロールし、「ZIPファイル名」の欄に任意のファイル名を入力して「まとめる(URL発行)」をタップします。

ファイルをまとめる

「◯個のファイルをまとめました。」と表示されたら「OK」をタップします。

まとめ完了画面

【9】自動発行されたダウンロードURLをコピーして、電子メールやLINE、SNSのDMなどで相手に送ります。

ダウンロードURL

【10】メールアイコンのタブをタップすると、ブラウザ版と同じく、アップロード情報のメールを作成することができます。

メールアイコンのタブをタップする

両方の規約に同意し、自分のメールアドレスを入力する」にチェックを入れます。

利用規約などに同意してチェックをいれる

自分のメールアドレスを入力する」の欄にメールアドレスを入力します。連絡先からアドレスを入力することもできます。

連絡先からメールアドレスを入力する

データを受け取る

事前に受け取ったダウンロードURLをコピーしておきましょう。

【1】ギガファイル便アプリを開き、下部メニューの「ダウンロード」をタップします。

ダウンロード画面

【2】画面上部の「ギガファイル便ダウンロードURL」にダウンロードURLをペーストします。

ダウンロードURLをペーストする

【3】「Done」をタップするとダウンロードページが開きます。

URLをペースト後、Doneをタップする

画面右上のQRコードアイコンをタップすると、カメラが立ち上がるので、ダウンロードURLのQRコードを読み込むこともできます。

QRコードの読み込みアイコン

【4】「ダウンロード開始」ボタンをタップするとダウンロードが始まります。ダウンロードキーが設定してある場合は、ダウンロードキーを入力して「ダウンロード開始」ボタンをタップします。

ダウンロードページ

【5】「”◯◯◯”をダウンロードしますか?」と表示されたら「ダウンロード」をタップします。

ダウンロード前のメッセージ

ダウンロード状況

【6】ダウンロードしたファイルは、ギガファイル便アプリの「ホーム」画面に表示されます。

ダウンロードしたファイルはホーム画面で管理できる

【7】ダウンロードしたファイルを個別に選ぶか複数選択して、長押しするか共有アイコンをタップすると、写真ライブラリやiCloudDriveに保存することができます。

共有アイコン

ファイルの共有方法や保存方法を選択する

【8】複数のファイルがまとめられたzipファイルをタップすると「解凍先フォルダ名を入力してください。」と表示されるので、任意のフォルダ名を入力して「OK」をタップします。

アプリ上でzipファイルを解凍する

ギガファイル便のアプリ上にフォルダが作られ、まとめられた複数のファイルが解凍されます。

解凍されたフォルダ

フォルダにアクセスして個別にファイルを保存するか、フォルダを長押ししてまとめてiCloudDriveなどに保存することができます。

データを削除する

【1】「ダウンロード」からダウンロードURLにアクセスします。

ダウンロード画面

【2】「アップロードされたファイルの削除を行うことはこちら。」に削除KEYを入力して、「削除」をタップします。

削除KEY入力画面

【3】「このファイルを削除しますか?」と表示されたら「OK」をタップします。

ファイル削除の確認画面

【4】「このファイルを削除しました。」と表示されたら「OK」をタップします。

ファイル削除完了画面

【5】削除されたファイルにアクセスすると「ファイルが見つかりません。」と表示されるようになります。

ファイル削除後の画面

ギガファイル(GigaFile)便で送れないデータはある?

ギガファイル便では、JPEGやPNGなどの画像ファイルはもちろんのこと、MP4などの動画ファイル、WordやExcelなどのファイル、ZIPなどの圧縮ファイルなど、さまざまなファイルを送ることができます。基本的には、どんなファイルでも送ることができます

セキュリティ的に少しリスクの高い、EXEファイルもそのまま送ることができました。

ただし、ギガファイル便の利用規約には次のような記述があります。

以下に該当するファイルのアップロードを禁止します。

  1. 法令または公序良俗に違反するファイル
  2. 犯罪行為に関連するファイル
  3. ギガファイルの運営を妨害するおそれのあるファイル
  4. 当社、ユーザーに不利益、損害を与えるおそれのあるファイル

当然ながら、法令違反や犯罪行為に関連するファイルを送ることは禁止されています。

ギガファイル(GigaFile)便の利用人数やダウンロード回数に制限はある?

ギガファイル便は利用人数やダウンロード回数に制限はありません

ファイルの保持期限内であれば、ダウンロードURLを知っている人なら誰でも何度でもダウンロードできます。

たとえば、ダウンロードURLを100人に共有すれば100人がダウンロードできます。さらに、保持期限内であれば何回でもダウンロードできます。

無料のファイル転送サービスのなかには、データの保管日数が短かいものや、データ容量やダウンロード回数に制限があるものもあるなか、ギガファイル便は最大100日保管1ファイル最大300GBダウンロード回数無制限で利用できます。この利便性が多くの人に利用されている理由ではないでしょうか。

ギガファイル(GigaFile)便は安全?

ギガファイル便のダウンロードページを開くと、ブラウザ上で簡単なウイルスチェックが行われます

ある程度の安全性は確保されているようですが、大前提として100%安全なWebサービスというものはありません。いつどこで不正アクセスが行われ、サーバーのダウンや情報漏えいなどが起こるかわかりません。Webは常に何らかの脅威にさらされていると考えるとよいでしょう。

ギガファイル便はシンプルで簡単に使える利便性がある一方、広告がたくさん表示されます(この広告のおかげで無料で使えるのですが……)。この広告の中に不正なトラッキングコードが仕掛けられている場合もあります。この場合はギガファイル便を運営している会社というよりは、広告を配信している会社に問題アリということにもなります。

ちなみに、ギガファイル便でまとめられたzipファイルをダウンロードしようとしたところ、セキュリティソフトのアバストでは、何らかの脅威をとらえ、アバストウェブシールドが発動し、ページがブロックされてしまいました(zipファイルのなかにisoファイルが含まれていた影響かもしれません。アバスト、よく仕事しています……。なお、個別のisoファイルはダウンロードできました)。

アバストウェブシールドの画面

ギガファイル便でダウンロードでセキュリティソフトが発動した

結論として、ギガファイル便はある程度安全ではあるものの、100%安全とはいいきれないので、個人情報や機密情報などが含まれるファイルはアップロードしないようにしましょう。

ギガファイル便は公式マニュアルが充実

その他、ギガファイル便でわからないことがあれば、公式マニュアルを参照してください。ブログ形式でまとめられていて、とても充実しています。

この記事はギガファイル便の公式マニュアルなどを参照して利用方法をまとめたものであり、弊方ではギガファイル便の個別の利用方法やお問い合わせなどにはお答えできかねます。不明な点はギガファイル便のサポートをご利用ください。

 

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