こんにちは。きらめきフォトサービスです。
5月中旬、多くの学校では中間考査の時期です。この春入学した1年生にとっては入学してようやく1か月が過ぎました。新しい部活に入った中高生のみなさんは、入部して1か月です。そろそろ慣れてきましたか?先輩たちと仲良くできていますか?
今回は、写真部にもたくさん関わってきた元教員の視点で、「初めて写真部に入ったよー」という中学生・高校生のみなさんに向けて、おすすめの初心者向けカメラを紹介します。
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カメラの三大メーカー
日本にはいくつかのカメラメーカーが存在しています。代表的なのは、Canon(キヤノン)、Nikon(ニコン)、Sony(ソニー)の3社です。
Canon…デジタルカメラメーカー最大手。国内外を問わず圧倒的なシェアを誇ります。製品ラインナップも充実しています。
Nikon…撮りたいものが明確であれば選びやすい製品ラインナップになっています。初心者にも使いやすい操作性です。
Sony…ミラーレス一眼の先駆け。ラインナップのほとんどがミラーレスです。動画系に強いと言われています。
どのメーカーがいちばん優れているか、ということはありません。写真の表現力や色の再現度などの違いはありますが、どれも素晴らしいメーカーさんたちです。それぞれ好みがあるので、どんな写真を撮りたいか、どんな使い方をしたいかでメーカーや機種を選ぶのがベストだと思います。
ちなみに、私が見てきた写真部の生徒さんはなぜかNikon製品を持っている人が多かったです。なお、私はCanon製品を愛用しています。
トレンドはミラーレスカメラ
数年前までは、プロのカメラマンや写真部が使用するカメラの定番は「一眼レフカメラ」というものでした。ここ数年で急激にシェアを広げているのは「ミラーレスカメラ」です。
一眼レフカメラに比べて、ミラーレスカメラの方が軽量でコンパクトです。常にカバンに入れておいて、撮りたいと思った瞬間にすぐに取り出して撮影するのであれば、ミラーレスカメラが有利です。
なぜ、ミラーレスカメラの方が軽量でコンパクトなのか。それはカメラのしくみが違うからです。
一眼レフカメラは、カメラの中にある鏡(レフ)に、レンズが捉えた景色を反射させ、「光学ファインダー」を通してその景色を見ます。リアルタイムに景色を見ながら撮影できるため、撮りたい!と思った瞬間にシャッターを切ることができます。
一方のミラーレスカメラの場合、ミラーがない代わりに、レンズが捉えた景色を映像に変換し、それを「電子ビューファインダー」や「液晶モニター」に映します。
これのメリットは、明るさや色味などを撮影前に確認することができることです。撮ってみたら思わぬ写真になっていた、という状況を避けることができます。この構造の違いが、大きさや重さの差となっています。
出典:「初心者向け!一眼レフカメラとミラーレスカメラって何が違うの?」(カメラ初心者教室)
写真部に入って本格的なカメラを初めて手にする、という方にはミラーレスカメラは入門機として最適かもしれません。
レンズ交換が魅力
一眼レフカメラの魅力は、レンズ交換によってさまざまなシーンに対応した写真を撮影できること。目の前の被写体や中距離程度離れた被写体を撮りたいなら標準レンズ、花や昆虫など近くのものを撮りたければマクロレンズ、スポーツや野鳥など遠くのものを撮りたいなら望遠レンズといったように使い分けることができます。
わざわざレンズを付け替えるのがめんどくさい、と思うかもしれませんが、それぞれのシーンで最適なレンズを選択することで、写真の作品作りは格段とレベルアップします。その描写性能や適応力はコンパクトデジカメやスマートフォンのカメラでは敵いません。
ミラーレスカメラもレンズ交換ができますが、そのラインナップはまだまだこれからというところ。オールラウンドで活躍するカメラを希望するなら、一眼レフカメラの方が有利です。
最初に買うなら「ダブルズームレンズキット」を
一眼レフカメラやミラーレスカメラは、ボディ(本体のみ)とレンズを別々に買うことができます。「私は昆虫しか撮らないからボディ単体とマクロレンズを買う!」というような特殊な事情がなければ、「ダブルズームレンズキット」を選んでみてください。「ダブルズームレンズキット」は、カメラ本体に加えて、標準レンズと望遠レンズがセットになった商品です。買ったその場でレンズが2本ついてくるので、すぐに多くのシーンに対応した写真を撮ることができます。ぜひ、レンズ交換の楽しさを味わってみてください!
カメラの相場
一眼レフカメラやミラーレスカメラには、「エントリーモデル」と呼ばれる初心者向けの機種や、「ハイエンドモデル」と呼ばれるハイアマチュアやプロ向けの機種があります。
ハイエンドモデルに比べてエントリーモデル機種の方が低い価格帯になっています。
一般的に、エントリーモデルの一眼レフカメラ、ミラーレスカメラともに相場はボディ(本体)のみで¥60,000〜¥80,000前後、レンズキットなら¥80,000〜¥150,000前後くらいです。
中古でもいい?
ズバリ、部活で使うカメラなら中古でも大丈夫です!
一眼レフカメラもミラーレスカメラも新品で買うと高価であることは事実です。私が見てきた写真部の生徒さんたちは、ほとんどが中古カメラか、もともと持っていたカメラ、親が持っていたカメラを使っていました。写真部に入部したがために新品でカメラを購入した部員の方が稀でした。
中古の方が安く買えるので、部活のときしかカメラは使わないというのであれば中古でもじゅうぶんかと思います。たとえば、Canon EOS Kiss M2 ボディー ブラックを新品で買うと、Amazon価格で¥84,700ですが、中古カメラ専門店で買うと¥64,900で入手できます。
大会に出品する作品を撮るときに最新機種のカメラで撮らなくてはいけないということは全くありません。一眼レフでもミラーレスでもコンパクトデジカメでもスマートフォンでも、作品の世界観をしっかりと表現できていればOKです。
ただし、高等学校文化連盟(高文連)主催の大会に入賞している作品を見てみると、その質感や表現は一眼レフカメラ、ミラーレスカメラならではのものがあります。やはりコンパクトデジカメやスマートフォンよりもちゃんとしたカメラを用意しておきたいところです。
SDカードの購入も忘れずに
多くのカメラは、カメラ本体に写真を記録するのではなく、SDカードなどの外部メディアに写真を記録します。カメラと一緒にSDカードも買っておきましょう。
メーカー別おすすめの初心者向けカメラ
Canon
Canon EOS Kiss X10(一眼レフカメラ)
小型・軽量が魅力の一眼レフKiss。映像エンジンDIGIC 8採用により、高性能なライブビュー撮影が可能です。 出典:Canon公式サイト
Canon Kiss M2(ミラーレスカメラ)
小型・軽量のボディーに、人物の瞳を捕捉し追随するAF機能や動画性能がさらに向上。初心者にもおすすめのミラーレスカメラです。 出典:Canon公式サイト
Nikon
Nikon D3500(一眼レフカメラ)
軽くて小さい。しっかり握れる。ガイドモードで多彩な写真が簡単に。 出典:Nikon公式サイト
Nikon Z50(ミラーレスカメラ)
高い描写力と多彩な表現力を小型・軽量ボディーに凝縮。 出典:Nikon公式サイト
Sony
Sonyのラインナップはほとんどがミラーレスカメラです。α7シリーズが有名ですが、これらはハイアマチュアモデルに位置づけられています。エントリーモデルにはα6100があります。
Sony α6100
世界最速0.02秒(*19)の高速AFを実現し、高速・高精度な「リアルタイム瞳AF」「リアルタイムトラッキング」機能搭載の小型・軽量一眼カメラ 出典:Sony公式サイト
性能比較
上記で紹介したカメラの性能を比較してみます。
一眼レフカメラ
仕様 | Canon | Nikon |
---|---|---|
機種 | EOS Kiss X10 |
D3500 |
有効画素数 | 約2410万画素 | 約2416万画素 |
ISO感度 | 100〜25600 | 100〜25600 |
連続撮影 | 約5コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
センサーサイズ | APS-C | APS-C |
重さ | 約449g | 約415g |
ミラーレスカメラ
仕様 | Canon | Nikon | Sony |
---|---|---|---|
機種 | EOS Kiss M2 |
Z50 |
α6100 |
有効画素数 | 約2410万画素 | 約2088万画素 | 約2420万画素 |
ISO感度 | 100〜25600 | 100〜51200 | 100〜32000 |
連続撮影 | 約10コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約11コマ/秒 |
センサーサイズ | APS-C | APS-C | APS-C |
重さ | 約387g | 約450g | 約359g |
各メーカーの同じような機種を選んだので、性能はどれも大差ありません。最終的な決め手は、予算や各カメラの描画能力、色の表現力が自分の好みに合っているか、というところになってくるかと思います。ぜひ、家電量販店などで実機を触って確かめてみてください。
きらめきフォトサービスは、部活をがんばる中学生・高校生を応援しています。
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