先日、知人からEOS-1D X Mark IIを譲ってもらいました(もちろん有料で)。
中古にしては状態がいいし、試し撮りしてみたらいろいろ感動した話。
EOS-1D X Mark II
EOS-1D X Mark IIは、Canonが2016年に発売したデジタル一眼レフカメラ。イメージセンサーはフルサイズのプロ向けモデル。後継の最新モデルは2020年に発売されたEOS-1D X Mark III。
新品でEOS-1D X Mark IIIを買おうとすると90万くらいします。Mark IIでも新品で60万〜70万。中古でようやく20万前後といったところ。
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その価格帯に比べたら、中古市場の相場よりもかなり格安で譲ってもらいました(カメラのキタムラとかに持っていけばもっと高く買い取ってくれただろうに…)。
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カメラのキタムラは街中でよく見かけるけど、個人的にはネットでマップカメラから買うことが多い…。
ちょっとだけレビュー
開封
使用感はありますが、箱もきちんととってくれていました。
取扱説明書や保証書までしっかりある(保証はもう使えないけど)。
中の緩衝材まで元の状態で保管していたらしく、なんだか新品を開封している気分。
ご対面。このごつい感じがカッコいい。そしてボタンがいっぱいある。こういうのって少年心に火が付きますね。
譲ってくれた人は元写真部で、運動会などの学校行事も撮影していました。屋外でわりと過酷な使用をしていたにも関わらず、外観はきれいだし、中古としてはかなり良品の部類です。
EOS-1D X Mark IIと普段愛用しているEOS 6D Mark IIを並べてみます。デカい…。
バッテリー&バッテリーチャージャー。バッテリーもデカい。
普段使っているLP-E6と大きさ比較。デカい…。
譲ってくれる前に充電してきてくれていたらしいので、さっそくバッテリーとレンズを装着して試し撮りしてみます。
セットアップ
カメラ側面の下側のラバー素材の部分を取り外して、バッテリーを装着します。
カメラ裏面の下方にあるCARDというツマミをひねると、カードスロットが開きます。
スロットは2つ付いています。デジタルカメラのメモリーカードといえばSDカードなことが多いですが、EOS-1D XシリーズはCFカードです。
カメラ裏面の電源ボタンをONに。多くのカメラは、カメラ上部に電源ボタンが付いているから、初見だとこの位置に電源ボタンがあるのは見つけにくいかも。
メニュー画面でカメラの設定をしていきます。まずは、ピクチャースタイルが「風景」になっていたので、とりあえず汎用性の高い「オート」に。場面に応じてピクチャースタイルは変更します。
画像サイズは、とりあえず「M1」に。状況に応じて、RAW+Lにすることもあるけど、仕事柄大量に写真を撮って、大量にほぼそのまま納品ということもあるので、なるべくデータ量を抑えられるように(データ量が莫大になるから、納付先からSで撮ってくださいと言われることもある)。
ISO感度が800で固定されていたので、とりあえず自動設定に。これも結局撮影の時にダイヤルでぐりぐりやって、ISOオートで撮ることはほとんどないけど。
電子音は切りました。静かな場所で撮影することもあるので、シャッター音以外の音はなるべく出ないように。
AF方式はライブ1点AFに。これで狙った場所にピントを合わせやすくなります。
AFモードがいっぱいあります。EOS-1D Xシリーズは速い動きに強いと言われる所以はここにあるのだなと実感。
とりあえず、Case 1の汎用性の高い基本設定に。
LANのランプが点滅していたので、通信機能を「使わない」に設定。EOS-1D X Mark IIには、カメラ側面にLANケーブルの差込口があります。FTPサーバーへの転送やスマートフォンでリモート撮影などができるみたいだけど、個人的にネットワークと連携することは当面ないです。
メニューの左側から順番に設定を見ていっていたけど、ここで「カメラ設定初期化」を発見。よくよく考えればたいてい初期化機能は備わっているので、最初からここに来ればよかった。ということで、カメラ設定を初期化して再度上記の設定を。
設定を終えた後、バッテリー情報を見てみると、劣化度が「少し劣化」の状態に。そこはやはり中古なので仕方ないです。近いうちにバッテリーの買い替えも考えておかないと。
試し撮り
今回譲ってもらったのはEOS-1D X Mark IIのボディのみです。手持ちのフルサイズレンズを装着して試し撮り。
今回使用したレンズはEF 24-105mm F4L IS II USM
譲り受けたままの状態では、撮影モードはプログラムモードになっていたので、マニュアルモードに変更。カメラ上部のMODEボタンで切り替えられます。普段使っているカメラは、ダイヤルで撮影モードを切り替えていたから、このボタンの存在はなかなか気づかなかった……。
シャッターを半押ししてまず感動したのが、AFめっちゃ速い!!ピントが甘いということもなく、しっかり狙った場所にフォーカスできています。
そして、いざ撮影。シャッター音もなかなかゴツい感じです。作例がこちら。
高感度でノイズを抑えつつ、シャープネスが効いているので解像感の高い印象です。要はめっちゃキレイな写真撮れる!
試しに、シャッター速度、絞り、ISO感度を同じ設定にしてEOS 6D Mark IIを使い、同じレンズで同じ被写体を撮影。ピントが少し甘かったのもあるけど、EOS-1D X Mark IIの方がやはりシャープネスで細かい描写ができており高画質な印象です(座布団のあたりを比較するとわかりやすいです)。
同じレンズを使って、同じ設定で撮っているのに、イメージセンサーの処理でここまで解像感が変わるのかと感動しました。
使用場面
本体サイズが大きいので、気軽に持ち歩くには少し気がひけるけど、いざという大事な撮影には重宝しそうです。
また、Canon EOS-1D Xシリーズは、スポーツなどの速い動きに強いと言われています。これまで吹奏楽関係の撮影が多かったのですが、今年はスポーツ関係の撮影が増えそうなのでさっそく活躍してくれそうです。
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